今、介護が社会問題となっています
介護をする人の気持ち
介護というものは一般的なイメージでは、肉体的にも精神的にもつらいものだと認知されています。 実際24時間休みなく介護をする人がほとんどです。 誰しもできることなら関わりたくないと考えるかもしれませんが、正しい知識を持って介護に携わる事ができれば、する側もされる側も楽しく生活が送れるようになります。
まず、何が辛いと考えられているかといえば認知症高齢者に対する支援です。 認知症とはこういうものだと頭からきめつけて携わってしまう事で思い通りにならない現実にストレスを抱える人が多くいるのではないでしょうか。 認知症になったからといって何もかもが分からなくなっているわけではなく、その行動をする原因があるからそのような振る舞いになってしまっているのです。 ここで匙を投げたりせずに、少しでもその人の不安や悩みを解決してあげようとするだけで事態は改善していきます。 物事をすぐに忘れてしまいますが、誠心誠意対応したという事は本能的に覚えてくれています。 そういったことを積み重ねていくうちに、頼れる人と感じてもらえるようになり穏やかにすごせるようになります。 介護をする人としてこのような関係を築けたときにやり遂げたという達成感が生まれてきてやってきて良かったと思えるようになるのです。 嫌な物だと最初から拒絶せずにわかろうとする姿勢を持ち続けていれば、介護はけして悪いものではないのです。
介護をされる人の気持ち
介護とはされる人にとってより不自由なく生活をしていく為にはなくてはならないものですが、される人の中には不運な事故が原因で怪我をして体が不自由になった人や、高齢によって体に様々な異常がでてきて一人で物事を行うのが困難になった人等様々な方がいらっしゃいます。 介護をされる人には人の手を借りる事に対して後ろめい気持ちを持っていたり、自分でできるだけなんでもやりたいと思ったりと様々な考え方を持っています。 またどんな時でも人は手助けをされると感謝する気持ちを誰もが持っていますが、それと同時に介護をされる人はプライバシーを気にしている人も沢山いらっしゃいます。 言葉の話せない人も同じ人間として人には見られたくない気持ちや、恥ずかしさを感じているものです。 その為介護する側は親しくなってきた間柄であったとしても常にされる人の気持ちになって生活の介助を行うようにし、その人の人間としての尊厳を大切にする必要があるのです。
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